脱原発の嘘。35.8%のうち35.11%は…?

事の発端はfacebookで回ってきたこの資料。今何月だよ、ってツッコミはさておき、
[warning]『これでも「原発は安全」といえる人は、脳内をくまなく検査してもらった方が良いと思う。』[/warning]
という煽り文句にまんまと釣られてみた。

甲状腺異常

しかもこの画像の記事、「子どもが、死んでいる」というトンデモな書きだしで始まります。勝手に殺すなよ。

このネタは PKAnzugさんによる集団甲状腺検査結果の考察などなど で既に『煽り記事』であることが判明しているわけで、騒いでいるのはそれこそ放射脳なちょっとイタい人ばかり(@KinositaKoutaとか…)。そろそろ「洗脳されているのは貴方ですよ」と気付かせにゃあかんなぁと思ったわけです。

ところが、どうも違和感というか、反論しづらい

僕は『医学的にほとんど意味の無い”異常”までカウントしているから割合が大きいように見える』と認識していたのだが、相手の資料には「5mm以下の結節・20mm以下の嚢胞」が35%と示されている。嚢胞とは言っても2cm近い水ぶくれのようなものが1万4千人近い人に見つかった、と聞けば確かに不安になる。

– 中略 –

あ、いや途中ぼーっとしてただけなんですが(笑)

どうにも気持ち悪くて自分の紹介したまとめを読み返してみたら、あっさり違和感の正体に気がついた。

どうやら見ているデータが違ったみたいです。 いや、実際には同じデータなんですが。

(PDF注意、福島県)
http://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/240612shiryou.pdf#page=17

↓クリックで大きい画像が開きます。
甲状腺異常-2

そら2cm超えの結節(しこり)やら嚢胞が全体3割も見つかったら怖いわな、っていう。

内訳をみればわかるとおり、「35.8%」という割合の大多数が   「20mm以下の嚢胞(35.11%)」 なんですね。 そしてその「20mm以下の嚢胞」のうち「5mm以下の嚢胞」が 93%。 さらに結節と嚢胞を合わせた総数を分母としても「5mm以下の嚢胞」の占める割合は 90%。

嚢胞の閾値は20mmでしたかね?

つまり、彼らが煽っている「甲状腺異常」のうちの9割は病変とも言えない極小なもの、と言えるわけです。

そもそも健康・正常な人の甲状腺でも検査をすれば3割程度になんらかの「異常」が見つかるそうですし、検査機器の性能向上によって0.5mm程度のものでも検出できるそうですから、見つけようと思えば「いくらでも見つかる異常」なんでしょうね。

「2ちゃんに帰れ」だの
「まともな議論の出来ないバイアスだらけの人間」だの
「曇った目で見てるから脳内妄想ばかりになる」だの
「結論が決まっていて、かつ自分の見解と異なる意見は聞かないなら、議論は無駄だろ。」だの
「素人発言の揚げ足取りからスタートするから、御用学者の意見ばかりが正しく見えるのだよ。」だの、

さんざっぱらブーメランをぶん投げてくれましたがw
どちらが『まともな議論の出来ないバイアスだらけの人間』なのかは、自明ですよね…。

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