ある意味すごい、東京新聞。
よくもまあこんなひどい誇張記事をドヤ顔で書けるもんだ。
web拓(リンク切れ防止)
電力の供給予備率と言うのはそもそも7%~10%見るのが一般的で、
「ピークでも10%も余裕があった」なんて騒ぎ立てる人がいるが、電力会社からしたら供給予備10%は「平常運転」でしかない。
っていうか、一般常識で考えてごらんよ。
電気っていう「絶対に品切れ起しちゃいけない商品」を売っている会社が
「売上見込みより1割多く在庫がありました」って言う話なんだが、何か問題あるんだろうか?
そもそも供給予備率3%を下回ると計画停電の可能性があるんだが、もしかして東京新聞はたったの0.2%を「余裕」とでも言いたいのだろうか。
それに「待機火力を動かせば」って言うがこれもいつもの「持ってるパワーを100%使いきれば」っていう修造くさい精神論にすぎない。なぜなら関電の総発電は、原発を除く火力+水力+新エネ、それに関連会社火力 =約2540万kw。
なぜか参考にするとバカにされるWikipedia。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%A2%E8%A5%BF%E9%9B%BB%E5%8A%9B
どうでもいいけど、今時ウィキペディアを「wiki」とか省略しないでくれないかなぁ。意味変わっちゃうから。
話を戻すとして。
では原発抜きでも100%発電したら足りたのか、と言うと
- 2012年7月20日、2570万kw
- 2012年8月2日、2650万kw
- 2012年8月3日、2681万kw
全く足りていないと思うオイラが頭おかしいんでしょうか?
揚水発電や他社融通があるから「電力足りないっていうのは嘘」とか言う人がたくさんいるけど、それはあくまで電力に余裕があればこそ出来ること。周辺各社に「節電しろ、浮いた分をこっちによこせ」とやっている時点でみんな電気足りてない。
そう言えば「電力安定供給と原発再稼働は切り離して考え…」と関電幹部が明言したじゃないか、とドヤ顔する人もいるんですが、第1回 大阪府エネルギー戦略の議事録を見ると、最初にそういう発言をしたのは飯田座長(飯田哲也氏)のようだ。
第一回 大阪府市エネルギー戦略会議 議事録(Google HTML版)
どういう議論の中で発せられた言葉なのか分からないものを『明言』と主張するのはかなり無理があるし、それってまるで橋下市長とMBS女性記者のやり取りみたいなもんだ。
「橋下徹 VS MBS女性記者斉加尚代」にみる 「動画で可視化」の重要性 ~偏向報道ここに極まれり~
それこそ勝手な憶測で言えるなら、飯田氏が『電力の安定供給と原発は切り離して議論できるはず』と主張したことに対して関電側が『安定供給の問題と切り離して考えても(火発の燃料費ほか企業経営の面でも)原発を再稼働しないと厳しい』と反論したのではないか、なんて推測もできなくはない。
「総括原価方式うんぬんで原発動かすと儲かるから」なんて話に至っては古賀氏の推測でしかない。事実原発を動かさなかった4~6月の3ヶ月だけで1兆円近い赤字を計上しており、文字通り火の車。どこが「儲かる」というのかわからない。
足りなければ「足りないじゃないか!」と怒り、足りれば「余っているじゃないか!」と怒る。ただ文句言いたいだけなら、それはただのモンスタークレーマーです。